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「三浦璃来のホームシックが治った」木原龍一との共同生活…婚約発表りくりゅう“競技外でも特別”だった関係性「2人は嘘なく歩んできた」
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2026/08/26 17:06
ペア結成1年目、NHK杯の演技を終えて笑顔の三浦璃来と木原龍一(2019年)
出会いのタイミングは“奇跡的”だった
スケートでの衝撃とも言える相性のよさに加え、出会ったタイミングもまた、大きかった。
三浦は前のパートナーとの活動の継続にどこか壁を感じていた。
木原は前パートナーとのペアを解消し、競技をやめようとすら思うほどの状態にあった。でもスケートに生きてきて、やめたらどう生きていくかもおそらく明確には見えていなかった。どこまでも続く暗闇にいるかのようであっただろう。
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程度の違いはあれ、それぞれに今後の見通しが不透明な中で出会ったのだ。それは「光が射した」とも言えただろう。いつからか、取材対応の場などでも、木原の表情は穏やかというべきか、変化していったように思える。これ以上はないよき出会いと、そこからの時間がもたらした充実がうかがえた。それを自覚するからこそ、三浦にしばしば捧げた感謝の言葉も、ひときわの重みがあった。
三浦も同様だ。団体戦で銀メダル、個人戦で金メダルを獲得したミラノ・コルティナ五輪から帰国後の会見で、三浦は今後について尋ねられたとき、こう答えている。
「木原選手が引退するときは私も一緒に引退するときです。私が違う人と組んで続けることは絶対にないです」
これ以上はないパートナーへの言葉であった。
いつも、噓なく歩んできたりくりゅう
スケートを軸として生きる2人は、スケートでの成長を常に心がけ、階段を上がってきた。志を等しくし、だからこそ互いを大切にしながら、そして出会えたことに感謝しながら歩んできた。それは軸であるスケートだけにとどまってはいなかった。
奇跡的な出会いから生まれた2人は、パートナーとなる以前から結果の保証もない中で真摯に重ねた努力の末に世界一となり、その関係性は、スケートから人生へと進むことになった。そしてこれからも、目指している指導者としての取り組みも含め、スケートに生きていくだろう。
いつも心からの言葉とともに、嘘なく歩んできた2人は、限りない祝福とともに、また一つ、新たな地平に進んだ。

