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「1人だけトンファーで戦っているような…」なぜQuizKnockが“クイズの甲子園”を開くのか? クイズ王・伊沢拓司が回顧する“ある異能プレーヤー”の肖像
posted2026/08/28 11:01
今年で5回目を迎える「クイズの甲子園」こと『WHAT』。主催するのは伊沢拓司、東言らのQuizKnockだ。なぜ彼らはこの大会の開催を決めたのだろうか
text by

別府響Hibiki Beppu
photograph by
Tadashi Hosoda
この8月、QuizKnockは高校生以下を対象にしたクイズ大会『WHAT』を開催する。今年で5回目を迎え、2000人以上の選手が参加する同大会は、地上波のバラエティ番組などで親しまれてきた『高校生クイズ』とは一線を画す、純粋に競技クイズの実力を競い合う言わば“クイズの甲子園”と呼ぶべき舞台である。
主催者であるQuizKnockの伊沢拓司と東言は、この大会にどのような思いを込め、また「強くなる中高生」の姿に何を見出しているのだろうか。
競技クイズに確立された“戦術”と“定石”
「いまの中高生のトップランカーたちは、戦術への考え方が本当に大人だなと。見ていて解説のしがいがありますし、純粋に面白いですね」
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そう語るのは“クイズ王”としていまも多くのメディアに登場する伊沢だ。
伊沢によれば、この10年ほどで競技クイズを取り巻く「戦術理解度」は爆発的に高まった。初期段階のアマチュアクイズは「分かったら押す、分からなければ手を出さない」というシンプルな構造が主流だった。しかし現在では、麻雀や囲碁・将棋、あるいはeスポーツのように、状況に応じた「定石」が確立されつつあるという。
言が補足する。
「たとえば1対1の対戦形式なら、どれだけボタンを押すのが遅くても、相手より一瞬でも早ければいいわけです。だからこそお互いがそれを読み合った結果、両者とも答えが9割がた見えているのに、あえてどちらもボタンを押さないこともあります。
相手が先に押して誤答し、選択肢が狭まるのを待つ――テトリスなどの格闘・対戦ゲームで、相手の出方を見てカウンターを狙うような駆け引きが、クイズの壇上でも普通に行われるようになりました」

