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「周りに何と言われようが構わない」斉藤光毅が泥沼QPRを救った“自信満々”のプレー…パリ五輪の10番が英2部で磨くタフさと代表リベンジへの渇望
posted2026/01/06 06:00
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田嶋コウスケKosuke Tajima
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Getty Images
MF斉藤光毅の所属するQPRは1月4日、チャンピオンシップ(イングランド2部)第26節のシェフィールド・ウェンズデイ戦を3−0で完勝した。4−4−2の左MFで先発した斉藤はフル出場。先制点の場面でゴールに繋がるパスワークに絡むなど、攻守両方で精力的にプレーした。
このシェフィールド・W戦で、QPRのハードスケジュールは一段落した。
年末年始の過密日程は、イングランドサッカー界の伝統である。プレミアリーグこそ、近年は試合日程がやや緩和されつつあるが、2部のチャンピオンシップのスケジュールは、まったくと言っていいほど変わっていない。斉藤の所属するQPRの場合は、12月26日のポーツマス戦から、中2日でなんと4試合をこなした。10日間で4試合という超ハードな日程である。当然、大晦日や正月を楽しむ余裕などなかった。
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12月26日 ポーツマス 1−1 QPR
12月29日 WBA 2−1 QPR
1月1日 QPR 1−2 ノリッジ
1月4日 QPR 3−0 シェフィールド・W
実際、過密日程の最終日にあたるシェフィールド・W戦で、故障者が続出した。マイナス2度という極寒の中、試合前のウォームアップでDFリアム・モリソンが負傷。その後もFWルマーン・バレルが21分、ハーフタイムにMFクワメ・ポクが負傷交代し、47分にもMFジョナサン・バランが怪我でピッチを去った。
合計4名が負傷交代し、試合前に急遽出場の決まったDFスティーブ・クックも後半に治療を受けるなど、まさに満身創痍での試合となった。斉藤についても激しい接触プレーが何度かあり、筆者もその度に不安になったが、前後半のアディショナルタイムを含めて合計113分の激闘を戦い抜いた。
一方で、QPRは4試合ぶりに勝利を挙げた。怪我を抱えることなく勝利した斉藤は、安堵の表情を浮かべた。
「本当に勝てない状況が続いていて、チームの状態もあまり良くなかった。流れを良くしなければと思っていたし、自分自身もあまりいいプレーが続いてなかったので、しっかり自分のプレーを出したいと思ってました。
でも、やっぱり体がきつかった。みんなも動けていなかったので、その中でどうアダプトしていくかが大事と思ってました。
こういう流れの時は、選手の自信もなくなり、ボールを欲しがらない状態が続いてしまうもの。実際、そういう状況が続いていたので、自分からちょっとでも変えようと思ってました。自分だけでも自信満々でやろうと。ボールをどんどん受け、周りから何と言われようが構わない、という気持ちでやりました」
斉藤の考えは、自軍リードで迎えた後半のプレーから見て取れた。選手の疲労が蓄積している中、チームはシンプルに縦への攻撃色を強めていた。なかなかボールが左サイドに入らない状況が続くと、斉藤は頻繁に中央に動いてパスワークに絡んだ。時には逆の右サイドまで流れ、ドリブルからクロスボールを入れるなど積極的に駆け回った。
「もちろん立ち位置は大事ですが、自分がボールを受けられる感覚というか、そういうのを大事にしたい。試合の中で、どう調整していくかが大事になる。自分がボールを受けられるなら、もう右サイドまで行ってもいいだろうし。逆に左サイドで待っていた方がいいのなら、そこで待ってる。そういう嗅覚を、もっと上げられたら」
振り返ると、2025年は斉藤にとって大きな節目となった。まず夏にQPRへの完全移籍が決まった。そして今年10月には強化試合パラグアイ戦で日本代表デビューを飾った。66分から左WBとして途中出場し、ドリブルで積極的に仕掛けた。しかし相手にブロックされるシーンが多く、思うようなプレーができなかった。約2ヶ月が経過した今も、斉藤の心には「悔しさ」があるという。
「自分のメンタリティーとプレーに関して、いつもと違う自分がそこにいまいた。そういう意味で、すごく悔しかった。自分の力を出すべきところで出せなかった。すごく悔しいです。A代表は、自分が目指していた場所だったので、より悔しさを感じました。
ただ仕掛けのチャレンジができたのは、本当にポジティブなことだと思ってます。それがなかったら、こういう感情も生まれないので。この気持ちを、成長につなげていくことが大事。本当に考えながらもがき続けて、最終的に良かったと思えるようにしたい」
では斉藤から見た日本代表は、どんなチームだったのか。ほぼ海外組で編成される今の代表について、「タフさと上手さ、強さ」を兼ね備えるチームと表現した。
「みんな技術と強さがあって、走れる選手たち。自分もチャンピオンシップでやっているので、そこのタフは負けてないと思っていますが、過密日程の中で、みんなのタフさがすごかった。
その中で、強度と上手さ、考え方をしっかりアダプトできるようにしたい。自分自身ももっと勉強して、代表でも自分の感覚を出せるようにやっていきたいです」
2026年はW杯イヤーである。2024年にパリ五輪で「10番」を背負った斉藤は「W杯もあるし、代表にも選ばれたい」とW杯出場を次の目標として捉える。W杯の組み合わせ結果を見て、「多分どこと当たっても難しいと思うが、オランダとチュニジアはやはり難しい。でも多分向こうからしたら日本が1番難しいはず」と感じたという。
ただ今は、目の前の試合に集中することが大事と力を込めた。
「(W杯について)自分が選ばれなければこんなことも言ってられない。しっかりクラブで結果残して、代表に選ばれて。そこから結果を残せば、ほんと世界が変わると思う。そこは狙っていきたいです。1つ1つの練習、1つ1つのリカバリーが大事になってくる。向上心を忘れずにやっていきたい」

