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W杯日本代表“メディア経由の発信”が見事だった …涙のブラジル戦翌日取材も「絶対負けんなよ!」キャプテン板倉滉らが語った“サッカーの魅力”とは
posted2026/07/09 17:01
板倉滉は大会直前のキャプテン就任ながら、その責務をしっかりと果たした
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
サッカーや日本代表の魅力を伝えたいからこそ取材を
「今回のW杯は過去にないくらいの盛り上がりを見せましたね!」
そんな声がよく聞かれたが、その理由の一つが、選手たちの姿勢の変化だ。
今大会の日本代表の選手たちの振る舞いは、2010年W杯以降の4大会でのものと明確に違った。2010年南アフリカ大会以来、選手たちが取材に答えるのは、試合と次の試合の間に1回だけというルールがあった。取材に答えることでの時間的、精神的なストレスを軽減するのが主な理由だった。
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しかし昨年11月、取材を受けるフォーマットの変更を希望する声が選手たちから上がった。
「取材を受けるか、受けないかのタイミングは自分で決めたい」
それが、主な理由だった。選手の立場から見ると、取材依頼を断ることにそこまでストレスを感じなくなったことは大きい。かつては、依頼を断れば、しこりが生まれるのではないかと心配する選手も少なくなかった。そこでのストレスを軽減することも、先に挙げたようなルールが導入された要因の一つだった。ただ、ヨーロッパでプレーするのが当たり前になり、取材の依頼に「No」と答えても気まずくない環境で過ごした選手にとって、断ることはそこまでストレスではなくなったようだ。なお、その流れは今回のW杯期間中も踏襲され、選手は毎日取材エリアに顔を出すことになった。
これまでのように試合間に取材に応じるのは1回だけの選手もいたが、ほとんどの選手が複数回応じた。中には、ほぼ毎日取材に答える長友佑都のような存在もいた。
その理由はシンプルだ。
取材機会を通して、サッカーや日本代表の魅力を伝えようとしていたから。たしかに既存メディアの影響力は、以前よりも落ちているのかもしれない。しかし選手たちはSNSだけではなく、メディアと上手なやり取りをかわすことで、自分たちの声を発信し、W杯期間の盛り上がりを作ろうとしていた。
力強かった板倉のスピーチ
それは、失意に暮れたブラジル戦翌日も変わらなかった。これまでのW杯同様に、最終戦を終えた翌日には、チーム最後の取材日が設けられる。この日も、これまでにないくらい長い時間が設けられた。
彼らの声を振り返るとき、まず想起されるのはキャプテンを任された板倉滉だ。

