新庄剛志監督が試合前に「サインはバレてるから、変えた方がいいよ」前楽天監督だけが知る“敵将・新庄”の素顔「冷静で繊細、奇策と見せて実は…」 

　メジャー時代にレイエスが投手として三振を奪う動画とともに「明後日の楽天戦 先発 レイエス『モーレ』で行かせてもらいます 皆さん 期待してください 彼はやります！」と投稿。実際の試合ではレイエスの登板はなく、新庄監督は「話題作り」とはぐらかしていたが、対戦相手の監督だった今江さんは当時、この“陽動作戦”をどう受け取っていたのか？

楽天・今江監督　©JIJI PRESS

「惑わされてはいないです（笑）。見方を変えれば“馬鹿にしているのか”と怒る人もいるかもしれませんが、僕はそんな風には思わなかった。レイエスが先発で来てくれるなら普通に考えてラッキーですから、むしろ来てくれよと思っていたくらいです。

　ただ、自分の経験では、監督ってそうそうSNSで簡単に発信できないものなんです。少し言葉を間違えるだけで誤解されてしまうので、発言にはどうしても慎重になる。僕も監督になって初めはSNSをやっていましたが、途中で全くやらなくなりましたから。そういう意味では、インスタグラムでスタメン発表するなどSNSを上手く利用している新庄さんは本当に心が強いし、常にファンをワクワクさせる事をするな、と思います」

CSの対戦相手に撒いた“エサ”

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　昨年10月5日、楽天モバイルパークでの日本ハム戦では、その強かさに驚かされた。すでに2位が確定し、監督として初のクライマックスシリーズ（CS）出場切符を手にしていた新庄監督は、徹底してCSに向けた“予行演習”を敢行したのだ。1回無死一、二塁で3番の清宮にセーフティーバントのサインを出し、4回1死では万波中正、5回無死二塁では水谷瞬にそれぞれバントの指示を出した。

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