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「アフマダリエフはクレバーだから…」「心が折れる」井上尚弥が敗者を“無力化”した本当の理由…怪物と最も拳を交えた男が語る「井上の怖さ」
posted2025/09/26 17:03
井上尚弥を前に、アフマダリエフは徐々に“手詰まり”になっていった
text by

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama
「途中で心が折れるような感覚になりますね」。井上尚弥と実際にスパーリングを経験した黒田雅之氏は、アフマダリエフの敗北の核心をこう表現した。
試合開始から20秒。リングで対峙した井上の鋭い左ジャブがアフマダリエフの顔面にクリーンヒットする。この一撃で、勝負の流れは決定的に動いた。「井上選手のジャブは硬くて痛い。あのジャブで相手が前に出てくるのをストップできるんです」と黒田氏は語る。アフマダリエフの表情が一変した瞬間だった。
続く第4ラウンド、2分20秒過ぎ。アフマダリエフが前へ出て左フックを打とうとすると、井上は下がりながら小さな右フックをカウンターとして放つ。この一撃でアフマダリエフは「もういけなくなってしまった」と黒田氏は分析する。
井上が生み出す「手詰まり」の恐怖
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「いろんなものを用意してきたはずなのに、手持ちがなくなっている」。黒田氏は井上とのスパー経験をそう振り返る。
今回の試合で特に印象的だったのは、第6ラウンド2分20秒からの、右から左ボディフックの3連発だった。しかし、黒田氏が最も恐ろしいと感じたのは、井上が以前のような猛攻を仕掛けなかった点だ。「今回は一か八かのチャンスさえ作らせてもらえなかった」と語る。
井上の変化は、勝利への徹底した姿勢の表れだった。「防御面でも、足をすごく使っていた」と黒田氏は指摘する。アウトボクシングで相手を完封した井上の真髄は、この“手詰まり”戦術にあったのだ。
黒田氏が語る「心が折れる」瞬間とは、どのような体験なのか——そしてなぜアフマダリエフは井上の前で無力化されたのか。その答えは記事本編にて詳しく描かれている。
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この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
