1932年、シカゴ・カブスとのワールドシリーズ第3戦に着用したとされるビジター用のユニフォームで、5回表にセンター方向に向かって指差し、その通り予告ホームランを打ったとされている（当時はテレビ中継がなかったため、本当に予告ホームランの仕草だったかは今も論争中なのだが……）。

　それまでのスポーツメモラビリアの最高値は、2022年8月に1260万ドル（当時約17億5000万円）で落札されたヤンキースのミッキー・マントル氏のベースボールカード。それをルースの着用ユニフォームが今年8月に更新し、2412万ドル（約35億円）となっている。

2024年8月、約35億円で落札されたベーブ・ルースのユニフォーム　※Heritage Auctionsより

　この金額を見た後だと、大谷の実使用ユニフォームやホームランボールはまだ安いのかと錯覚してしまうが――ワールドシリーズで大谷、ジャッジがホームランを放った際のユニフォームが、将来どのようになっているのかも楽しみにしたい。

〈大谷・由伸ドジャースvsヤンキース特集：つづく〉

2024年、ヤンキースタジアムで発売された「大谷翔平vsジャッジ」グッズ。これらも長年の時を経ると、お宝メモラビリアになるのかもしれない　©JIJI PRESS