〈阪神〉
　中野拓夢（二）575打164安2本40点20盗 率.285 RC73.70
　大山悠輔（一）513打148安19本78点3盗 率.288 RC97.52
　近本光司（外）501打143安8本54点28盗 率.285 RC90.52
　佐藤輝明（三）486打128安24本92点7盗 率.263 RC82.72
　ノイジー（外）475打114安9本56点0盗 率.240 RC43.65
　木浪聖也（遊）408打109安1本41点0盗 率.267 RC43.19
　森下翔太（外）333打79安10本41点1盗 率.237 RC40.78
　坂本誠志郎（捕）243打55安0本21点0盗 率.226 RC18.88
　梅野隆太郎（捕）217打42安1本19点3盗 率.194 RC14.04
　ミエセス（外）126打28安5本16点0盗 率.222 RC13.80
　前川右京（外）94打24安0本7点0盗 率.255 RC10.79

　オリックスは常に故障者がいたこともあり、ほぼ毎日打線を組み替えた。MLBに移籍した吉田正尚に代わってFAで加入した森友哉は並外れた勝負強さを見せた。しかし7月から8月にかけて1カ月以上欠場。この間、中嶋監督は打線をやりくりした。頓宮と紅林の急成長で、戦力を維持したと言えよう。また中嶋監督は「調子のよい選手」を見極めるのが巧みで「時価」で選手を臨機応変に使った。

　対照的に阪神の岡田監督は、打線をどっしりと固定した。

岡田監督は打線を固定してシーズンを戦った　©Hideki Sugiyama

　近本、中野、ノイジー、大山、佐藤輝と続く打線は安定感があり、自らの役割を十分に知った選手たちが、しっかり結果を出したと言えるだろう。特にチーム出塁率が前年の.301から.322に急上昇したのは特筆に値する。また後半戦は新鋭の森下が中軸に定着した。

　近本、中野の機動力（合わせて48盗塁）など数字だけを観れば阪神が優位に見えるが、「時価」の裁量の選手を揃えられるオリックスの「柔構造」も侮りがたい。

CSでオリは頓宮復帰、阪神は復調なるか

　CSでの両軍の基本オーダーはこのようになっていた。

〈オリックス〉
　1中川圭太（外）17打4安0本1点0盗 率.235 RC1.16
　2宗佑磨（三）15打6安0本1点0盗 率.400 RC3.41
　3森友哉（右）13打4安1本2点0盗 率.308 RC4.16
　4セデーニョ（指）16打3安1本3点0盗 率.188 RC1.40
　5杉本裕太郎（左）14打6安0本3点0盗 率.429 RC4.13
　6紅林弘太郎（遊）10打3安0本3点0盗 率.300 RC1.87
　7ゴンザレス（一）13打1安0本1点0盗 率.077 RC0.23
　8若月健矢（捕）12打4安0本3点0盗 率.333 RC1.64
　9西野真弘（二）6打0安0本0点0盗 率.000 RC-0.30
　頓宮裕真（打）2打1安0本1点0盗 率.500 RC0.78

CSで活躍した若月（左）と頓宮　©JIJI PRESS

〈阪神〉
　1近本光司（中）11打1安0本2点1盗 率.091 RC0.32
　2中野拓夢（二）11打1安0本0点0盗 率.091 RC0.20
　3森下翔太（右）10打2安1本2点0盗 率.200 RC2.09
　4大山悠輔（一）9打1安0本0点0盗 率.111 RC0.98
　5佐藤輝明（三）12打2安0本0点0盗 率.167 RC0.02
　6ノイジー（左）10打2安0本1点0盗 率.200 RC0.89
　7坂本誠志郎（捕）9打2安0本2点0盗 率.222 RC0.99
　8木浪聖也（遊）10打5安0本1点0盗 率.500 RC2.60

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