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ファイターズ新球場「エスコンフィールド」を創った男・前沢賢にベストセラー作家・鈴木忠平が直撃!「エスコンはまだ”完成”ではない?」
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byKiichi Matsumoto
posted2023/04/08 11:03
エスコンフィールドHOKKIDOのプロジェクトリーダー・前沢賢氏(右)と建設地決定までの物語『アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち』を綴った作家の鈴木忠平氏(左)
鉄の意志でやると決めて
前沢 私はあまり感情の起伏がなくて、やりがいとかモチベーションがないんですよ。鉄の意志でやると決めて、ここまできたんですけれども、乾いた心を潤してくれる感触がある。それによる充実感はあります。
鈴木 これは私の感想ですが、バックストップ問題が取り沙汰されましたけど、前沢さんがよく言う「子供のために」という考えや、ファイターズが特に北海道に移転してからやってきたことを考えると、理解できる。既存の物に対してチャレンジしてきている球団なので。
前沢 そうですね。様々なご意見があるのは事実ですし、我々は真摯に対応するしかありません。でも、バックストップ問題に限らず、スタンドとフィールドを近くしている意図は、ファンはもちろん野球に興味のない子供や年配の方が来られた時に、想像もしないくらい選手は大きくて、想像もしないくらい球が速いことを、できるだけ近いところで見てほしいという気持ちがある。そうやって野球やスポーツの魅力はじわじわと伝わっていくものです。三塁を守っている野村佑希選手なんかはテレビでは中肉中背に見えるかもしれませんが、すごく大きい。球場に来ればわかります。そういう一つ一つが大きなことなんです。
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