デビスカップ日本代表監督に岩渕聡が就任した。41歳の若い指揮官だ。前監督の植田実氏は現在59歳だから、代表強化のバトンが次の世代に渡されたことになる。

　岩渕監督は就任会見で「監督らしくない監督」を目指すと話した。「選手の少し上のお兄さんくらいの距離感で一緒に戦う、そういうスタンスで僕はやりたい」というのがその真意。デ杯代表コーチを6年間務め、明治大学でもコーチを務めたが、監督業は初めてだ。新人監督に「強みは？」と聞くと「選手とよく話し合えることでしょうか。本音で選手と向き合った上で、話を聞いたり自分の思っていることを伝えたりということをしていきたい」。隔てなく接し、錦織圭、西岡良仁、ダニエル太郎といった個性派ぞろいのチームを指揮していくつもりだ。