田澤純一の名言 

日本球界を経ずに、社会人野球の新日本石油ENEOSから直接アメリカ行きを決断した。「第二の田澤」の出現を恐れたNPBは、日本のドラフト指名を拒否して海外に渡った選手は帰国しても一定期間、日本の球団とは契約できないという、いわゆる「田澤ルール」なる申し合わせ条項を設けたほどだ。だが、「社会人出身＝即戦力」という固定観念のある日本球界で、「いきなり一軍で通用するとは思えなかった」という田澤にとっては、より長いスパンでの育成プログラムを提示したレッドソックスが魅力的に映ったのだという。「高校時代、やらされる練習で辛い思いをしたということもあるんでしょうけど、こうやったら、こうなるよって最初に教えてくれた方が落ち着けるんです。そうすれば未来の自分をイメージできるじゃないですか」と、決断の理由を語った。

Number820号(2013/01/10)