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<HONDA Method> ソルティーロが本田圭佑を超える日 連載第1回 「選手としてでなく、人として生きろ」 

text by

榎森亮太

榎森亮太Ryota Emori

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2013/02/06 06:01

<HONDA Method> ソルティーロが本田圭佑を超える日 連載第1回 「選手としてでなく、人として生きろ」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

本田の理想と意見が衝突し、毎日が“闘い”。

 こうして南アW杯前の1カ月の間、僕はモスクワの本田宅に居候し、今のサッカースクールにもつながる濃密なやりとりの中で本田メソッドを注入されていくわけです。

 僕は南アW杯の直前から彼のマネージャーを務めることになりました。そして、昨年10月にマネージャーを他の人間に引き継ぎ、ソルティーロの事業責任者となったのです。

 ソルティーロでは、HPでも謳っているように本田自身はオフのワンデースクール以外、直接指導を行ないません。ただ、ほぼ毎日、電話やメールでスクールのカリキュラムに関する意見交換と練習内容のフィードバックは行なっています。

 もちろん、本田の理想と事業責任者としての経営理念において意見が衝突することは多々あります。毎日が“闘い”と言っても過言ではありません(笑)。まあ、だいたいは本田の“正論”の前に敗北してしまうのですが。それでもソルティーロと本田がスクールを通して子供たちに伝えたいことは一致しています。

子供を型にはめず、複数の選択肢や状況判断を促すメニューを用意。

(1)自分の進むべき道は自分で決める
(2)サッカー選手としてでなく、人として生きろ
(3)夢に向かって、毎日コツコツ続ける
(4)自分を信じろ

 とにかく、僕らは子供たちが持っている無限の可能性を閉ざしたくない。だから、ソルティーロではポジションも決めないし、型にはまった練習もしない。ゴールを4つにしたり、数的不利の状況でゲームをしたりと、必ず複数の選択肢や状況判断を促すメニューを作っています。

 子供たちがソルティーロに興味を抱く大きな理由や入り口は確かに「本田圭佑」という名前かもしれない。

 でも10年後、20年後にはソルティーロも子供たちも本田圭佑を超える存在になってほしい。この連載では、その過程を定期的にお伝えしていきたいと思います。

<あなたと本田圭佑をつなぐ夢のQA
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