清武と原口が抜けた後を、見事に埋めた大津と山田。

　続くバーレーン戦、シリア戦は、マレーシア戦で活躍した清武弘嗣、原口元気がA代表に専念することで離脱した。その重要な2戦でレギュラーに抜擢されたのが大津祐樹であり、山田だった。

――この2戦はラストチャンスみたいな気持ちで挑んだ？

「そうですね。キヨ君と元気が抜けて、誰もが不安感を持っていたと思うんです。そこに僕と大津君が入る形になったので、それで負けたら『キヨ君らの代わりはできなかった』って絶対に言われる。結果を出すことが求められたし、やってやろうという気持ちでプレーできた。勝って当たり前と思われたかもしれないけど、厳しい試合に2連勝できて良かった。キヨ君たちが戻ってきても、少しは関さんを悩ませるような印象を与えられたかなと思います」

もっと「自分たちのサッカー」をやるために必要なこととは？

――来年は最終予選3戦、さらに本大会もある。チームをワンランクアップさせるためには何が必要だと思う？

アウェーのバーレーン戦では顔面を踏みつけられ負傷した山田だったが、その数日後のシリア戦にも出場し、溢れるような闘争心を見せつけた

「まずは試合の進め方ですね。自分たちの時間じゃない苦しい時間帯のときは、相手のペースに合わせてしまわないように、もう少しゆっくりキープして対処する。それから決定力です。シリア戦ではけっこうチャンスがあったのに2点しか入らなかった。僕も3点は入れられるチャンスがあったのに、1点も決めることができなくて、チームを苦しめてしまった。世界ではそんなにチャンスはないので、少ないチャンスにしっかり決めることが必要だと思います」

――自分がロンドンの舞台に立つためには、これからどうすべきか。

「レッズで試合に出続けること、最終予選でアピールして試合に勝つこと。とくに2月のシリア戦は大事です。試合のたびにいつもその試合が重要だと言っているんですけど、次のシリア戦は本当に重要な試合になります。しかもアウェーで、かなり手強い。相手にとって不足はないので、自分たちのサッカーをして勝って、2月中にロンドン行きを決めたいですね」

【次ページ】　◆◆ 山田直輝を知るための7つの質問 ◆◆