ゴールできなかった悔しさをバネに。

　「国際舞台では、なかなか思うようにプレーできなかった。その中でも結果を残すことが大事なんだなぁって思いました。今まで国際経験というものはなかったけど、そういう試合でのプレッシャーとかアウェーで試合をしたりすることが、すごくプラスになった。ゴールできなかった悔しさはあるけど、もっと巧くなりたいという気持ちになりましたね」

　刺激はモチベーションに変化する。

　ジェフでは中央でターゲットとなって起点を作り、周辺をマリオ・ハースが動くという攻撃の型を完成させた。その結果、ポストプレーに安定感が増し、簡単にボールを失うことがなくなった。ヘディングもただ単純に飛び込むだけではなく、相手との距離や味方のクロスのタイミングをうまく計って、ドンピシャのタイミングで合わせられるようになった。ナビスコカップで優勝したことも選手として大きな自信になった。

　「１年でどのくらい成長したかは分からないけど、代表に入って意識が変わったのは確かです。やはりレベルの高いところでプレーしたら、足りないものがたくさんあったし、逆にこれは通用したからもっと伸ばそうというものもあった。やれるなって思ったのはポストプレーだったり、ヘディングですけど、もっと磨いていかないといけない。もちろんヘディング以外ももっと練習していかないと代表では生き残れないので、これからも地道にやっていきます」

　しかし、「努力は裏切らない」と彼自身が言うように、磨き続けたヘディングは最大のセールスポイントになった。

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