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「私が染まる必要はないかな」イタリア2年目のセッター・関菜々巳が気づいた「なくしたくない」自分の強みと“自然体”の大切さ「新しい刺激が欲しかったんです」《インタビュー》

2026/04/01
海外移籍1年目から“欧州の頂点”を味わった、日本代表の司令塔。今季はさらなる成長と出場機会を求めて、新天地でのプレーを選んだ。正セッターとして駆け抜けたシーズンで、26歳が掴んだ手応えとは。(原題:[イタリア2年目の胸中]関菜々巳「ここに来たから見えた景色」)

 歯痒さと充実感――。それがバレーボール女子日本代表のセッター関菜々巳のイタリア・セリエA、2シーズン目のリアルだ。

「今日の練習の雰囲気は最悪でしたね」

 練習後のインタビューで、関は溜め息混じりに言った。

 ミラノから電車で向かうこと約30分。マルペンサ国際空港にほど近い街、ブスト・アルシーツィオが今季の関の拠点だ。取材に訪れた2月中旬、ブストは熾烈なプレーオフ進出争いの渦中にいた。連敗してプレーオフ圏外の9位に押し出され、チームの士気は下降。その日の練習中も、凡ミスが続き監督が激怒する場面があった。

「一人一人のポテンシャルは高いし、いい時はすごくいいチームなんです。コネリアーノに2試合ともフルセットをやっていますし。でも波が激しいんですよね」

 イモコ・コネリアーノは関が昨季所属したチーム。各国のスター選手が集まり、昨季はセリエA、欧州チャンピオンズリーグなどタイトルを総なめにした絶対女王だ。ただその中で関の出番は限られた。今季は出場機会を重視し、ブストへ移籍。ブストはまだ経験の浅い選手が多い上に、シーズン中に主力が他チームに引き抜かれるなど、コート外の様々な事情にも振り回された。

「プレー以外の部分でチームにストレスがかかって。やっぱりそういうのは影響しますから。バレーってテクニックだけじゃないのが面白いところなんですけど(苦笑)。今はチームが一番苦しい時期ですが、できることをやるしかない。なんとか乗り越えたいと思いながら、日々頑張っています」

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photograph by Ryu Voelkel

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