岡島秀樹の二面性は、あまり知られていないように思う。
優しい顔はお馴染みでも、「ナメたら、背中通したるぞ」と言い放つ強面の一面も持っている。細かいところに気を遣うようでいて、「そんなん、別にどっちでもいいんですよ」と笑い飛ばす適当なところもある。
4月のア・リーグ月間新人賞を受賞して「ホントに僕でいいんですか」と微笑んだり、「僕はシャドウでいきたい、ヒーローは大輔君でいいと思います」と謙虚に語ったりする姿から、「岡島っていい人だね」という声をあちこちで耳にするようになった。いや、もちろんいい人には違いないのだが、いい人と言われるだけの選手が、メジャーの舞台であんなに図太いピッチングを続けられるはずがない。岡島が合わせ持っている図太さと細やかさ──しかも意外なところが図太くて、意外なところで細やかだったりするからこそ、今の傑出した結果があるように思う。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています