JRAの令和元年の売上高は、2兆8817億8866万1700円と発表された。数字が大き過ぎてピンと来ないが、前年比3.1%増と聞けば業績の好調さが見える。微増とはいえ、平成24年から8年連続で右肩上がりを維持しているのだから、波に乗っていると表現しても誇張ではない。
これまでの最高売上高は、平成9年に計上した4兆6億6166万3100円。バブル景気が終息して数年が経過してからの快記録という背景もあって、「JRAが4兆円産業に!」と各方面からもてはやされたものだ。この年をピークに長い下り坂に入り込んだものの、めげずに地道に企業努力を積み重ねた成果が現在の上昇基調に結びついた。今年の年間売上高の見込みは2兆9135億円余。試算上は3兆円に届くかどうか、というところまで伸びることになる。
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