久保建英は想像を超えてくる。先のコパ・アメリカ。18歳になったばかりとあって本気の南米勢を相手に90分間フルに稼働するのはキツいと勝手に見越していた。
蓋を開けてみれば先発したグループリーグ初戦チリ戦、第3戦のエクアドル戦は最後まで戦い抜いている。森保一監督が攻撃における彼のアイデアを手放すことはなかった。
終盤に入ってから疲れるどころか輝きを増した。決勝トーナメント進出が懸かるエクアドル戦がそうだった。後半34分、ゴール前に出ていく上田綺世に対する絶妙な浮き球パスはGKにキャッチされたものの、同45分には相手を引きつけたうえで前田大然に対して決定的なスルーパスを送っている。終了間際には右足で自ら押し込んだが、オフサイドと判定された。隙をずっと狙い続けていた。
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