世代交代の局面に立つ体操ニッポンで“ポスト内村航平”の真打ちたる質の高い演技を見せた。体操の個人総合で競うNHK杯男子が5月19日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行なわれ、持ち点トップで臨んだ谷川翔(順大3年)が、兄・航や萱和磨をはじめとする社会人選手たちの猛追を振り払い、初優勝を飾った。4月の全日本個人総合選手権と合わせて2冠達成だ。
表彰式では「きょう一日が本当に怖くて……」と、大粒の涙をこぼした。昨年のNHK杯では最終種目の鉄棒で落下して首位から4位に転落し、世界選手権代表の座を逃した。今年も同じ状況で迎えた鉄棒。不安と戦いながら手放し技をしっかりと決め、初の世界選手権(10月、ドイツ)代表に選ばれた。
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photograph by Yuki Suenaga