1年初めの初場所は、その年の大相撲界を占う大事な場所だと言われている。2019年の幕開けは、上位陣が崩れ、波乱の場所となった。
まずは進退を賭けて臨んだ稀勢の里が3連敗を喫して引退し、6日目からは鶴竜が11月九州場所に続いて休場を決めた。大関・栃ノ心は4連敗後に休場、豪栄道、高安も成績が振るわずに優勝争いから脱落。昨年は初賜杯を抱き、初日から5連勝と勢いに乗っていた小結の御嶽海も、負傷して途中休場(11日目から再出場)――。中日8日目、平成最後の天覧相撲は実に寂しいものとなってしまった。
一人横綱として土俵に上がる白鵬は、序盤戦は薄氷で勝ち星を拾った相撲も何番か見られたものの、いずれも白鵬の巧さと身体能力の高さを見せつけた一番となった。
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photograph by KYODO