平昌五輪で冬季と夏季を通じて日本女子選手史上初となる“金銀銅コンプリート”を達成してから1カ月。スピードスケートの高木美帆(日体大助手)が、さらなる頂点へと上り詰めてシーズンを終了した。
韓国から帰国した2月26日には「達成感も疲労感もある」と話していた。だが、覚醒した23歳の足を止めるものは何一つなかった。日本滞在わずか48時間で今度は欧州へひとっ飛び。そして、3月9~11日にオランダ・アムステルダムで開催された世界オールラウンドスピードスケート選手権で女子総合優勝を飾った。
短距離から長距離まで4種目の総合成績で争うこの大会は1889年にアムステルダムで開催されてから現在まで続いている、スケート界最古の世界大会であり、欧州では五輪と同等以上の高い価値を持つ。今年は第1回大会から130年目を記念してアムステルダムの屋外リンクでの開催。高木は初日の500mで1位、3000mで2位になって首位に立つと、2日目の1500mで1位、最終種目の5000mでは4位ながら総合トップを守り抜いた。
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