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度重なる負傷を経験した苦労人、エンビードが取り戻した自信。~「NBAでトップ10」と自任する男の復活劇~

 2月18日、ロサンゼルスで開催されたオールスターゲームで、スターターの1人としてステージに立ち、名前が呼ばれたとき、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)はいつになく硬い表情をしていた。ふだんは飄々として自信満々、試合ではベテラン相手でも平気でトラッシュトークする彼だが、このときばかりは鼓動が速くなり、身体が震えるほど緊張していたのだという。

「オールスターに出ることは僕にとって特別だった。これまでのことがあったから、実際以上に特別だった」とエンビードは言う。


 カメルーン出身のエンビードは、15歳のときにバスケットボールを始め、母国出身のルーク・バー・ア・ムーテ(ヒューストン・ロケッツ)に見いだされ、アメリカに出てきた。高校、そして名門カンザス大で頭角を現し、NBA入りしたのが2014年6月。

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photograph by Getty Images

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