#904

記事を
ブックマークする

訃報に記憶が甦る――猪木対アリの“現場”。~日本プロレス界への貢献度~

2016/06/26

 20世紀を代表する大スター、モハメド・アリさんが遂に力尽きた。プロボクシングの元世界ヘビー級王者は6月3日、米アリゾナ州フェニックスの病院で敗血症で亡くなった。74歳だった。

 40年前のメモリーが甦る。あの世紀の一戦といわれた1976年6月26日、東京・日本武道館で行われたアリvs.アントニオ猪木の異種格闘技戦。主催は新日本プロレス、NETテレビ(現・テレビ朝日)、東京スポーツ新聞社。当時、筆者は東スポのプロレス担当、いわば当事者である。決戦前夜の25日からアリ陣営の宿舎ホテルに張りつき、喧騒と興奮の渦の真っ只中にいた。現場で雑用に追われ、何が何だかわからぬうちに2日間が過ぎた。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Essei Hara

0

0

0

前記事 次記事