アンデウソン、お前もか。UFCの薬物汚染が物議を醸している。騒ぎを大きくしたのは1月31日(現地時間)のUFC183でニック・ディアスを相手に、1年1カ月ぶりの復帰戦を飾ったアンデウソン・シウバだ。
アンデウソンといえば、'13年7月にクリス・ワイドマンから生涯初のKO負けを喫するまで、約7年間も無敗記録を更新し続けた前UFC世界ミドル級王者。肝心の試合の方は時折ブーイングが飛ぶほどの凡戦だったが、最多王座防衛回数など数々のレコードを持つアンデウソンの復帰はUFCにとって朗報だった。
だが、ディアス戦後、試合前の薬物検査で禁止薬物であるステロイドの陽性反応が出たことが判明した。さらに試合後の検査でも陽性が出たことが発表され、アンデウソンはパウンド・フォー・パウンドでは最強と呼ばれた地位から一転して地に堕ちたヒーローになってしまった。
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photograph by Susumu Nagao