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キングス再生を誓い、改心した悪童カズンズ。 ~バスケW杯優勝で学んだ犠牲心~

カズンズを柱にチームは8年ぶりの5連勝も記録。弱小の“ドアマット”の汚名返上なるか。

 開幕からの序盤戦、夏のバスケW杯に出場していた若手選手たちの成長が目立つ。中でも大きく変貌したのがサクラメント・キングスのデマーカス・カズンズだ。同じ米代表組のクレイ・トンプソン(ウォリアーズ)やアンソニー・デイビス(ペリカンズ)の場合は成長が加速した状態だが、カズンズはまさに“変貌”。リーグの問題児として多くの人から見離されていた彼が、勝者のメンタリティを理解する選手に変わったのだ。

 もともと、素質は誰にも負けないものを持っていた。サイズやパワーがあり、その割に器用で、柔らかいタッチのシュート力やフットワークも備えている。その一方で精神的に切れやすく、メンタル面から崩れることが多かった。審判や世間、時には自チームのコーチやチームメイトまでも敵に回して戦っているかのようだった。いつも何かに怒っていて、それを報じるメディアに対しても事実を曲げて伝えたと、また怒った。悪循環だ。

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photograph by Getty Images

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