弱冠20歳、期待の日本人関取が誕生した。達綾哉(たつりょうや)改め「輝大士(かがやきたいし」が、新十両昇進を決めたのだ。
'09年度の全国都道府県中学生選手権では、団体戦と個人戦を制し、卒業後は元安芸乃島率いる高田川部屋の門を叩く。入門時、すでに身長193cm、体重145kgの恵まれた体躯で注目を浴び、前相撲から約1年半で順調に幕下に昇進。
その後の3年間は幕下の地位ではね返され、突き抜けられずにいたが、ここ8場所で、4勝3敗が6度、5勝2敗が2度と、着実に勝ち越しを続け、じわりじわりと番付を上げた。遠藤や逸ノ城らが幕下付け出しデビューし、スピード出世を果たすなか、『中学卒の叩き上げ力士』の待望の昇進だ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by KYODO