ジョージ・カール(デンバー・ナゲッツ・ヘッドコーチ)はかつて、ボストンの街中に置かれた名将レッド・アウアバックの銅像のベンチに腰かけてみたことがあるという。いつかコーチとして認められ、アウアバックの名前がつけられたNBA最優秀コーチ賞を受賞し、銅像と同じ形のトロフィーを受け取りたいと野心に燃えていた頃のことだ。
それから何年たっても同賞とは縁がなかった。何度もディビジョン優勝し、ほぼ毎季、チームをプレイオフに導いたが、それでもトロフィーを手にすることはできなかった。そのうちカールも受賞にこだわらなくなっていった。
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