体操ニッポンの未来を背負う男女の次世代のエースが誕生した。
4月6、7日に東京・駒沢体育館で行なわれた体操ワールドカップ(W杯)東京大会で、19歳の加藤凌平(順大)が、2位に入る活躍を見せた。この大会は6種目を2日間に分けて行ない、個人総合の順位を争うもの。絶対的王者である内村航平は負傷の影響で欠場となったものの、参加選手のリストには、ロンドン五輪個人総合銀メダルのマルセル・グエン(ドイツ)、ロンドン五輪団体総合で3位になった英国のエース、ダニエル・パービスら、そうそうたる名前が並んでいた。
世界の強豪たちにとって今大会は、'16年リオデジャネイロ五輪へのスタートと位置づけられる試合だった。内村の欠場で出場チャンスが巡ってきた加藤にとって2位という成績は、内村の後継者としての世界へのアピールにつながった。さらには、日本の“2番手”が世界トップと互角の力を持っていることも証明することができた。
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photograph by Daiju Kitamura/AFLO SPORT