4年前、スペイン対ドイツのEURO決勝が「テクニック対フィジカル」と評されていたことが、もはや遠い昔の話のようだ。「ドイツ=フィジカル」でないのは、今さら言うまでもないが、今回のEUROでは、イタリアやイングランドなどにも志向の変化はうかがえた。全体的な傾向を大雑把に括れば、ショートパス重視で攻撃を進める、スペイン的なサッカーへと向かっていたのである。
これはヨーロッパだけの話ではない。先月行なわれたワールドカップ・アジア最終予選でも、そうだった。かつては徹底的に守備を固め、一発のカウンターに狙いを絞っていた中東勢が、ショートパスをつないで攻めようとしていたのだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Takuya Sugiyama