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《カープのドラフト考察》高校生指名なし!「育成のカープ」を返上して広島が求めた現実と、1位に内野手、2位に捕手を指名した切実な理由
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前原淳Jun Maehara
photograph bySANKEI SHIMBUN
posted2026/10/23 17:02
新井貴浩監督(左)はドラフトを途中退席し、1位指名の亜細亜大・山里宝のもとを訪れた
◆2026年 広島ドラフト指名選手
1位 山里宝 内野手 亜細亜大
2位 西野啓也 捕手 立命館大
3位 野原元気 投手 京都産業大
4位 吉川凌平 投手 千葉商科大
5位 光弘帆高 内野手 明治大
6位 森煌誠 投手 NTT東日本
育成1位 車谷仁 内野手 BCリーグ・茨城
育成2位 田代旭 捕手 筑波大
育成3位 皆吉海翔 内野手 長崎国際大
9選手は大学生、社会人、そして独立リーグ出身の選手で占められた。下位での指名を狙っていた高校生を他球団が先に指名したことで取り逃した背景もあるが、球団史上初めてドラフトでの高校生指名なしに終わった。
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今オフにはFA権を新たに取得した森下暢仁と床田寛樹、そして坂倉将吾に移籍の可能性がある。3年連続Bクラスに終わり、主力流出の危機に瀕している。外部補強に積極的ではない広島にとって、ドラフトで獲得した選手や既存の若手を育てながら戦力を底上げしなければならない状況だ。
もともと手薄だった二遊間は、一連のゾンビたばこ騒動でさらなる打撃を受けた。1月に逮捕された元選手とは契約を解除した。また、週刊誌で疑惑を報じられた2025年セ・リーグ首位打者の小園海斗と、2024年ゴールデン・グラブ賞受賞者の矢野雅哉は自由契約となった。
現実的な戦力整備
ひとつのポジションに穴が空いただけでなく、20代の若手がまとまって抜けた影響は大きい。二遊間の選手層を補う必要性が高まる一方、近年は若手の伸び悩みも見られる。高校生の将来性に期待するだけでなく、大学生を中心に、より現実的な戦力整備を求められた側面もある。
捕手も課題を抱えるポジションのひとつだ。今季は若い石原貴規と持丸泰輝が一軍の正捕手を争ったが、二軍からの突き上げは十分ではなかった。そうした状況も、大学生捕手を2人指名した背景にあったのではないか。
かつて「育成のカープ」と呼ばれ、過去には高校生しか指名しなかった年もあった広島が、今年は「ロマン」よりも「現実」を求めた。戦力の空洞化を防ぎ、手薄なポジションを補うことを優先したドラフトだった。
新たに広島との縁がつながった9選手にとって、ここはゴールではなく、プロとしての始まりに過ぎない。指名した選手たちを戦力へと育て上げ、チームの底上げにつなげられるか。球団の手腕が問われるのも、これからだ。

