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井上尚弥「バムをダラダラ待つ気はない」フェザー級なら誰と戦う? 亀田戦中止、王座剥奪、FA宣言、興行中止危機…混沌の階級で記者が推す“本命”
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byHiroaki Finito Yamaguchi
posted2026/10/22 11:16
自身のXでフェザー級への昇級を示唆する投稿をした井上尚弥。混沌とする現状、対戦相手は誰になるか
核になるのはやはり“モンスター”。軽量級では最大級のドル箱であり続けてきた井上尚弥が13日、「バムをダラダラ待つ気はないからフェザー級に行く準備も始めるよ」と自身のXで明言した。噂に上ってきた3階級制覇王者ジェシー・“バム”・ロドリゲス戦の挙行が依然として具体化せず、“モンスター”は代わりに5階級制覇を目指してフェザー級に昇級してくるかもしれない。
井上戦を熱望するキャリントン
この投稿を見て周辺階級の選手たちはもちろん関心を持ち、軽量級に精通するアメリカのメディア、関係者も色めきたった。キャリントンももちろん例外ではなく、目を輝かせながら“モンスター・ハンティング”の展望を語った。
「彼が“バム”との試合を待つつもりはないと発信したのは見たよ。正直、それを見て今後がますます楽しみになった。私は2023年からずっとイノウエと戦いたいと思っている。2024年には、彼が私の試合を見に来てくれたこともある。すでにそういう経緯があるから、試合を盛り上げるためのストーリーも簡単に作れると思う」
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好戦的なメキシコ系アメリカ人王者(フィゲロア、レオ)、無敗のメキシコ人王者(エスピノサ)、無敗で上昇機運のアメリカ人王者(キャリントン)という一見すると魅力的なタイトルホルダーを揃えながら、フェザー級は強豪の直接対決の話がほとんど浮上しない階級であり続けてきた。
2026年後半に統一戦挙行を熱望していたキャリントンは、「どうやら実現しそうにない。今はそういうタイミングではないのかもしれない」と無念の表情。日程的なタイミングの悪さとともに、やはり井上が上がってくる前に博打を打ちたくないという王者たちの思いがその根底にはあったのだろう。
メガスターの“カネロ”がスーパーミドル級で戦っていた頃、統一戦の順番が回ってくるまで同級の王者たちがなかなかリスクを冒さなかった状況に似ている。今では一戦ごとが巨大イベントになる“モンスター”の商品価値を物語っているといえよう。

