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朝倉未来“わずか2分39秒の衝撃TKO”はなぜ起きたのか?「予想と真逆の結果」青木真也を沈めた“18発のパウンド”…RIZINで起きた「世代交代」は真実か
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橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byRIZIN FF Susumu Nagao
posted2026/09/11 12:28
青木真也に計18発のパウンドを振り落とす朝倉未来
1ラウンドで寝技に持ち込み、絞技・関節技を極めきれたら青木の勝ち。試合が長引けば未来有利。そういう予想が成り立つ試合だった。ところが実際は逆の結果だ。未来が1ラウンドで勝ったのである。
負けた後で「いいプロレスだった」という言葉を使ったこともある青木だが、今回は「“勝ち負け”をやる」と決意していた。勝敗の重さから逃げないと。そういう相手だから、自分も1ラウンドから倒しにいくと未来は宣言していた。それが「大前提としてリスペクトしている」という青木へのスタンスだった。
青木に振り落とした“18発のパウンド”
言葉通り、未来はゴング直後に力強いワンツーを放つ。青木はこれをかわしざまに組みついた。下から三角絞め。立ち上がって脱出した未来に再びアタックすると、スタンドでバックに回り足を4の字に絡めてグラウンドへ。リアネイキッドチョーク(裸絞め)を狙い、同時に腕にも手をかける二段構えの攻めだ。
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ラウンド中盤、青木が腕ひしぎ十字固めで勝負をかける。左腕を取られた未来だが青木の体勢を潰すと右のパウンド。振りほどいた左でも連打する。躊躇のない、確信に満ちた18発の拳でレフェリーのストップを呼び込んだ。
「プレッシャーがあったので、勝ててよかったです」
試合後の未来は言った。青木がこの試合に懸ける気持ちも伝わってきたという。同時にこんな言葉も。
「おそろしいほど冷静でしたね、自分が。相手が狙ってるものが全部分かった」
試合に向けた練習でもチョークは取られていない。4の字フックの対処も得意だという。
「グラップリングの練習をずっとやってきて成長してるのと、チームで対策してきた通りの動きだったなと思います」
青木も完敗を認めた。
「今日は彼のほうが強かった。それ以上でもそれ以下でもなし」
「俺だってタフファイトしたいよ」
試合をしてみて「今の自分の状況がよく分かった」と青木。打撃をもらうと、意識はあっても体が反応しない。試合前の青木は「43歳の青木真也の現実を見てほしい」と言っていたが、つまりこれが「現実」だった。年齢からくる衰えはある。ダメージの蓄積も。試合後に更新したYouTubeでは、20年以上にわたる格闘技への「献身」の結果だと言った。
「俺だって(殴り殴られの)タフファイトしたいよ。だけど体がもたない」
青木はリング上で未来の手を挙げ、勝利を讃えて退場した。思い出したのは戦前の榊原の言葉だ。
「哀愁ただよう試合になるのかもしれないし、世代闘争などいろんな意味が集約されたカードです。往年のファンからすると、もう一度RIZINを見る機会になるかもしれない」




