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「俺たち今日も耐えたよな」あの円陣で何話してる? 男子バレー支えるミドルブロッカー絆の継承…山内晶大と小野寺太志が後輩に伝えた“苦い記憶”
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byVolleyball World
posted2026/09/10 17:00
3度目のオリンピックを目指す山内晶大と小野寺太志。満身創痍のなか、日本代表を支えている
「やっぱり2人が出たほうが安定しますし、誰が見ても堅いとわかる。ずーっといる選手なので計算できるのも大きいじゃないですか。だからこそ、僕と西本さんが出た時には爆発力とか、違う意味の安定感を出したいとは思っていますが、まだ圧倒的に(試合出場の)母数が足りない。安定感は出せても、まだ安心感ではないんですよね」
ベンチで控える2人も、出場機会が訪れると持ち味を発揮する。第3セットから小野寺に代わってエバデダンが入り、第4セットには山内に代わって西本がコートへ。ダイナミックなフォームで攻撃するオマーンのオポジットをなかなか止められずにいた日本だったが、交代直後の西本がブロック。中盤、終盤にはエバデダンのブロック得点も加わり、3対1の勝利に貢献した。
西本が感謝する2人の助言
コートで見せる派手なパフォーマンスとは対照的に、流れを変えたブロックを振り返る西本の分析は実に的確だった。
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「相手のトスが高いので、ボールをよく見て手の間、人との間を締めて余計なことはしない。変に(ブロックを)動かすと、相手のスイングが速いので、普段当たらない場所に当たって失点することがあったので、欲を出さずにスマートに出すことだけ意識しました」
身長189センチとミドルブロッカーとしては小柄だが、西本はSVリーグでブロック賞を受賞した実力者だ。もともとブロックには定評はあるが、オマーン戦での活躍の裏にはもう1つ大きな要素があったと明かす。
「太志さんや山内さんからのアドバイスが学びになりました。自分の判断だけでなく、外から的確に状況と対応策を伝えてもらえたのも、僕もラリーもブロックにつながった要因でした」
何を伝えたのか。山内が独特の表現を用いる。
「(アジア勢の選手は)ネーションズリーグで戦ってきたスパイカーとはタイプが違うし、クセもある。テンポやリズムも独特なので、その時自分が感じたことをざっくり伝える。あまり細かく伝えすぎると、その情報にとらわれて、自分の感覚と違う、と思うとうまくいかない。だからガツッと細かくというよりは、ふんわり伝えて、自分の形にすればいい。試合中はそういう感じですね」


