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「対局場アクシデントのち大熱戦」藤井聡太vs伊藤匠“同学年ライバル”も渡辺明42歳も…観る将マンガ家がトップ棋士「攻めの姿勢」に感銘を受けるワケ
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千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byJunsei Chida/日本将棋連盟
posted2026/09/01 11:00
8月の将棋ハイライト。イラストは関連記事などからご覧になれます!
まずは「竜王戦」。開幕局となる第1局は10月9日で、その頂点に立つのは藤井六冠です。竜王5連覇中の藤井六冠は言わば「龍を自由自在に操っている」ような強さです。その藤井竜王に対して、8月に行われた挑戦者決定戦を勝ち上がったのは……「忍者」の愛称で知られる服部慎一郎七段です。
服部七段は今夏の棋聖戦に続き、八大タイトル戦で再びの「vs藤井将棋」となります。まずは1勝、その先にある竜王位を絶対王者から奪うため、どんな忍術を見せてくれるのか。
ちなみに服部七段と挑戦者決定戦で戦った柵木幹太五段も、3番勝負で1勝を挙げるなど、5組優勝からの竜王戦ドリームを実現しかけていました。昨年1月の西山朋佳女流四冠の棋士編入試験最終局の試験官を務めるなど、ここ1年半で注目を浴びる存在となっています。今後ぜひ、大舞台での晴れ姿を見たい棋士の1人ですね。
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9月開幕のタイトル戦は2日に第1局を迎える「王座戦」で、伊藤匠王座に対して広瀬章人九段が挑む構図。さらに熱戦が繰り広げられている「白玲戦」はおなじみの西山朋佳女流と福間香奈女流四冠です。今期の白玲戦では西山朋佳女流に「クイーン白玲=棋士への権利が手に入る」状況で、現在は1勝1敗のタイ。「女性初の棋士」としての期待がかかる棋力を持つ2人の頂上対決も、目が離せません。
渡辺九段「炎の六番勝負」…その姿勢に感銘
三枚目は、個人的に一番テンションが上がりながら描いたイラストです。中心にいるのは渡辺明九段。「渡辺明九段 vs S6」「炎の六番勝負」です(※S6=伊藤二冠、上野裕寿六段、齊藤優希四段、吉池隆真四段、山川泰熙四段、小窪碧四段の6人。女性誌での撮りおろしフォトが端整だと話題になった)。日本将棋連盟の公式Xの発表フレーズを抜粋すると……。
《渡辺明九段が10秒将棋でS6と6連戦するイケメン討伐企画》
最後のフレーズだけだと、すごく物騒な企画に見えます(笑)。ただ渡辺九段は自身のXで〈もちろんエンタメ要素はありますけど、この6人と指すこと、準備することが自分の将棋にとってプラスになるから引き受けているので、言ってない煽り文句、想像で記事を書かれることは望んでいません〉と投稿しています。6人に対する配慮を感じるとともに、俊英棋士との超早指し将棋を通して学ぶ機会を得ることこそ、本イベントで最重要ポイントなのだろうなと。
42歳になった今もなお、自らを成長させようと“攻めの姿勢”を貫いている渡辺九段。同じ40代の鑑として、僕も編集担当さんも「ただただリスペクトですよね」と異口同音でした。開催日の10月4日、メチャクチャ楽しみです!
秋の将棋界から目が離せない
イラストに込められた情報は、それぞれの対局、棋士の「空気感」を少しでもポジティブに世間へと伝えられたらという思いで描きました。コミカルでポップに、でも対局の熱は本物——そんなバランスで、将棋界の名場面を描き続けていきたいですね。


