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W杯記者陣がア然「まさか…全てですか?」ブラジル戦の夜、佐野海舟は“しんどくても”驚きの行動を「まだまだ波の高さが」市場価値74億円も納得の姿勢
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ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/07/09 17:03
佐野海舟は北中米W杯、ブラジル戦の先制弾をはじめ攻守両面で獅子奮迅の活躍を見せた
悔しさにさいなまれたのか。あるいは準備からいったん離れ、プレッシャーから解放されて安堵していたのか。
答えはそのいずれでもなかった。
「悔しい気持ちは抜けていないですけど……」
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そう前置きし、こう答えた。
「(昨晩)しっかり試合映像を見て、整理できるところはしたので。前を向いてやっていくしかないなと思います」
その話を聞いていた記者陣が息を呑む音が聞こえた気がした。心身ともに疲労がのしかかるタイミングなのに、まさか……。
「ハイライトではなく、90分の映像を全て見返したのですか?」
しんどいですけど、いつもやっていることなので
問いかけへの答えはこうだった。
「フルで見ました。前半は、自分たちが良い形で守備などができていると思います。後半、相手がやり方を変えてサイドに枚数をかけてきた。中盤の選手が少し前目のポジション取るようになって、センターバックの選手がどうしても浮いてしまう構造になった。そこはもう少し守備を……システム、やり方のところでうまく対応できたのかなと思います」
負けた日の夜に試合映像を見直すのは、普通に考えれば“楽しくない”作業だ。
「ブラジル戦の映像をすぐに見返すのは、しんどくないのですか?」
筆者の質問に対して、佐野は間髪を入れずこう返した。
「しんどいですけど、いつもやっていることなので。それは変わらないですし。まあ、見たくないですけど……見ました」
世界中の選手たちの市場価値を示す指標となっている、ドイツのWEBサイト『Transfermarkt』によると、佐野の市場価値は4000万ユーロ(約74億円)になる。日本人選手のなかでは最高額で、所属するマインツでもトップ。全世界の守備的MFのなかでも15位タイだ(1位はCL王者PSG所属でポルトガル代表のヴィティーニャ)。
そこまでの地位を築けた理由には、快勝した試合後でも、失意の敗戦を喫した後でも、自分のプレーを振り返る意志の強さと無関係ではないだろう。精神的に「しんどい」作業をできる佐野だからこそ、試合で体力的に「しんどい」状況にも対応できるのだ。
波の高さは…まだまだだなと
今大会において、自身の評価を高めたことは間違いない。ただ、佐野本人はそこにはあまり興味を抱いていない。自分がどんな課題を見つけられるのか。彼の意識は常に、そこに向いている。
だから、最後にこんな質問をぶつけずにはいられなかった。

