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「143試合、常に声援を送り続ける」ますだおかだ・岡田圭右が語る、バファローズ愛と芸人人生を支える“のどケア革命”

posted2025/10/06 11:00

 
「143試合、常に声援を送り続ける」ますだおかだ・岡田圭右が語る、バファローズ愛と芸人人生を支える“のどケア革命”<Number Web> photograph by Asami Enomoto

熱狂的バファローズファンのますだおかだの岡田圭右

text by

福田剛

福田剛Tsuyoshi Fukuda

PROFILE

photograph by

Asami Enomoto

一球のドラマを味わうために画面越しに声援を送る

 芸人界随一のオリックス・バファローズファンとして知られる、ますだおかだの岡田圭右。ただし、シーズン中は143試合すべてを観戦するというが、スタジアムに足を運ぶことはほとんどなく、配信をとことん活用し画面越しに熱い声援を送っている。その理由を「一球のドラマを味わうため」と岡田は言う。

「ピッチャーの投げるコース、バッターがどの球を狙っているとかを見たいんです。そこが野球の醍醐味だと思うんで。だから試合は球場の雰囲気もいいんですけれども、細かいところまでしっかり見られるのでテレビ観戦が好きです。例えば惜しくも敗れましたけど、2023年の阪神タイガースとの日本シリーズ。第3戦の9回裏、5-4の1点リードの場面で登板した我らが守護神、平野佳寿。2死一、二塁と一発が出ればサヨナラという大ピンチの場面で阪神の4番大山(悠輔)にフルカウントからフォークボールで三振。実は前の試合でも、バファローズの投手陣は大山に打たれているんですよ。なのにあそこでフォークボールをよく投げたなっていうドラマ。これはスタンドで見ていても何のこっちゃ分からない、やっぱり画面で見ないと。一球、一打に色々な想いが乗っていますから。それを受け止めるのは、やっぱりテレビ観戦でないと駄目。今はインターネット配信で全試合どころか、全球を見られますから。こんなに楽しいことはないですよ」

 試合観戦中は一ファンではなく、監督としての目線で画面越しに声援を送り続ける。

「もう、ずっとしゃべっていますね。この間も移動中のタクシーの中で、携帯で観戦中に『何やってんねん!』ってつい大きな声が出ちゃって、そしたらタクシーの運転手さんが『道、間違えました?』って聞いてくるから『ごめんなさい。違うんです、今バファローズの試合を見ているんで』って。もうそんなのしょっちゅう、知らん間に声が出ているんですよ。最近ヤバイです。妻には『毎日幸せやなって、そんなに夢中になれて』って呆れられています。推し活っていう言葉がありますけど、まだ推しが見つからない人はプロ野球が一番いいですよ。年間143試合、シーズン中はほぼ毎日試合がありますから絶対にお勧めです」

「声が出なくなったら引退!?」のどのケアへのこだわり

 全試合バファローズに声援を送りながらも、芸人としても忙しい日々を送る岡田にとって、忘れてはならないのが、のどのケアだ。

「芸人としてはお笑いのセンスとか発想とか、頭の回転とかも大事なんでしょうけど、私の場合それはもう考えていません。声量だけです! 生まれ変われるなら小さい声でボソボソとセンスあふれるコメントを言ってドッカン! と笑いが起きるのがいいんですけど、実際は大きな声で『ワオ!』、お客さんはシーンですからね(笑)。ただ、自分が選んだ芸人の道はもう後戻りできないですから。お客さんも以前ほど声が出ていないなとか、ハリがないなと思ったら笑えないでしょ。芸人たるものいつも元気というか、やっぱり本調子でいるためには、声がしっかりと出ていることが大事ですね。大きい声というか、声のハリが無くなったら、引退の時だと思っています、本当に。ボケが思い浮かばないのは全然へっちゃらなんですけど、声が出ないのが一番辛いです」

 ただし、テレビの現場は決してのどにとって良い環境とは言えない。

「スタジオって、照明が当たっていたり、エアコンがしっかり効いていたりするので、実はのどにはタフな環境なんです。年齢もあるんでしょうけど、特にコロナ禍以降は、のどの乾燥が気になるようになりました。ましてやこれから寒くなってくると、空気が乾燥するのでなおさら心配です」

 のどに少しでも違和感を覚えたときに、岡田が必ず服用しているのが「龍角散ダイレクトスティック」だ。

 のどには呼吸と一緒に体内に侵入してくるホコリやばい菌、化学物質、花粉等の異物を排出する、のどのバリア機能「線毛運動」がある。空気の冷えや乾燥によってこの線毛運動が弱まると、異物の排出ができなくなり、異物を追い出すための「せき」や「たん」がよりひどくなったり、のどの炎症を引き起こす原因となってしまう。

「龍角散ダイレクト」に含まれている微粉末生薬成分は、のどの粘膜に直接作用して冷えや乾燥で弱った線毛運動を活性化して、のどの異物排出を促進する。

「のどがイガイガしたり、声がかすれたり、ちょっと声が出にくいなと感じたら顆粒タイプの『龍角散ダイレクトスティック』を飲むようにしています。私の感覚ですけど、これを飲むとのどがちょっとまろやかになるというか潤う感じがして、声を出すのが楽になるんです」

 水なしで場所を選ばずにサッと飲めるところも、気に入っているポイントだ。

「特に生放送で声が出ないとか、かすれるのが怖いので、ちょっとでものどに違和感を覚えたら、サッと飲んで本番に臨みます。顆粒って言われたらのどに引っかかるんじゃないかって思うでしょう。でも、全然そんなことはなくて、スッと溶けた後に清涼感、もっと言えばひんやり感くらいのクリアな感じがのどに広がる。これは龍角散ダイレクトスティックじゃないと出ないんですよね。最初に飲んだときは本当に衝撃でした。これは本当にいいなって。以来、必ずといっていいほど持ち歩いています。応援で声を出し過ぎたり、仕事が続いてのどがやばい時に助けてくれる、まさに救世主。最後の砦と言っても過言ではないですね」

2年ぶりのクライマックスシリーズそして、日本シリーズへ

 レギュラーシーズンを終え、10月11日からいよいよパ・リーグのクライマックスシリーズの幕が開ける。2年ぶりのクライマックスシリーズに向け、岡田の言葉も熱を帯びる。

「ファーストステージはこのままの順位でいけば、日本ハムとの対戦になると思いますが、シーズン中は3タテをしたこともありますし、勝てる可能性はゼロじゃないなと思っています。ここを何とか突破してもらって、ファイナルステージはソフトバンクホークスです。実は今シーズン、みずほPayPayドームで13連敗中。ずっと負けているんですよ。(※9/10の取材時点)ただ、勝負事ですからソフトバンクから見たらお得意様ですけれども、いざクライマックスになると多少テンションが変わる。初戦に怪物、山下舜平大が投げてノーヒットノーラン、完封ぐらいすると、ソフトバンクもちょっとざわつき始めるはずです。昨季はセ・リーグでDeNAベイスターズが下剋上をやりましたけど、今季はバファローズが下剋上。そのためにもしっかり応援しないといけないですね」

 ファンの声援は必ず「選手たちの力になる」と岡田は断言する。

「野手最年長の西野真弘という選手がいるんですけど、ちょっと元気がない時期があったんです。そのときに雑誌の取材があって、西野選手が活躍しないとバファローズは強くならないという話をしたんですね。その記事を見てくれたみたいで、仕事で球場に行ったときに『岡田さんありがとうございます。この記事を読んで頑張ろうと思いました』ってわざわざ言いに来てくれた。これはちょっと特殊な例かもしれないですけど、ファンとして声を出し続けることってすごく大事だなと、実感しましたね。私もたまにテレビでの発言がネットニュースになって、コメントが付くことがあるんです。いいことばかり書いてあるわけじゃないですけど、それでもコメントが付くことが嬉しい。スルーされることが実は一番辛いんですよね。『岡田やかましいな』でもいいんです。ちゃんとこっちを向いてくれている、見てくれているんだというだけで、すごく励みになります。熱とか想いって、球場での声援だけではなく、画面越しであってもきっと伝わると思うんです。だから、これからも選手に声援を送り続けていきます」

 これからも推し活と芸人を両立させていくためには、しっかりとのどを守っていかなければならない。

「本当はもう、バファローズの応援だけをしていたいんですけど、さすがにそうも言っていられないので(笑)。これから寒くなる時期、乾燥の時期ですけれども、まだまだ熱いプロ野球はラストスパートといろいろありますので、『龍角散ダイレクトスティック』は手放せません。芸人人生の保険じゃないですけど、共に歩みたいです。今のままでも十分いいんですけども、さらに進化してもらって、あとはお笑い成分をちょっと足してもらえたら言うことなしです」

 岡田の願望どおりにバファローズが勝ち進めば、日本シリーズは史上最速でリーグ優勝を決めた、阪神タイガースとの2年ぶりの再戦が濃厚だ。

「今年は、大阪・関西万博も開催されました。万博はもう終わりますけど、まだまだ関西にはもう一つの野球界の万博があると、ミャクミャクと続いていく。そんな感じでいいんじゃないでしょうか(笑)」

岡田 圭右(ますだおかだ)Keisuke Masuda

1968年11月17日生、大阪府出身。1993年、相方・増田と「ますだおかだ」を結成し、松竹芸能に入所。1994年、ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞、NHK上方漫才コンテスト最優秀賞を受賞。2002年にはM-1グランプリを制覇、以降全国区のお笑い芸人として幅広く活躍。2015年からMCを務めるBSフジ「クイズ!脳ベルSHOW」は10年目を迎える長寿番組に成長。CBCテレビ「ゴゴスマ」ではコメンテーターとしても活躍するなど、テレビ、ラジオに多数出演中。

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