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大谷翔平“異例の結婚発表”マスコミ対応の背景に「米国でセレブ級の存在感」 トラウト&監督も興奮気味で…現地記者が明かす、取材のウラ側
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byNanae Suzuki
posted2024/03/12 17:04
2月29日に結婚を発表したドジャースの大谷翔平
大谷はインスタグラム上で囲み取材に応じる旨をつづっていた。翌朝の午前中、ドジャースの球団広報に確認すると、「予定されていない。状況が変われば連絡する」と返信があった。この日は午後からの練習。午後2時前、大谷はクラブハウスにやってきた。
日米メディアに促され、広報が囲み取材の有無を確認。15分後に屋外で行う旨が周囲に通達されると、一斉にメディアがクラブハウスから外へ出て行った。マイクチェックを行うテレビ局。中継で「まもなく大谷選手が会見を行います」と伝えるリポーターもいた。多くのカメラマンが囲み取材の真ん中から撮影できるポジションを確保。騒々しい異様な雰囲気が続いていた。
大谷はなぜ“異例の取材対応”を行ったのか?
米メディアからすれば、異例の囲み取材だったという。選手それぞれの結婚はプライベート。会見を開くことなどない。ただ、ある米メディアの記者は「大谷の場合はやっぱり違うかな」と言った。ロサンゼルスではもはや、セレブの仲間入りと言ってもいい存在感がある。その選手の結婚は、特別だったようだ。実際にLAタイムズの記者は、結婚の質問をする前に「野球以外の話だけど……」と前置きして切り出していた。
囲み取材に応じていた大谷は終始、穏やかな表情のように見えた。ちょうど10分間。あっという間に終わった。前々日の27日に今季初のオープン戦、実戦復帰で豪快な1発を放ち、翌日は試合には出なかったが、サプライズで山本由伸投手(25)のオープン戦初登板にかけつけた。そして、結婚発表&囲み取材。一気に話題をさらった、怒濤の3日間だった。