プレー以外で世代交代の難しさが。

　決勝後の選手たちは、敗れた悔しさというよりも、どこかもどかしさやモヤモヤしたものを感じさせる、なんとも言えない表情を浮かべていた。

　通常負けたあとは、報道陣の前に顔を出したくないという空気がありありで、怒ったような表情の選手もいれば、悲しそうで小さな声しか出せない選手もいるもの。

　だが、今回は、もっとできたはずという心残りからなのか、そういうわかりやすい様子とは全く違って見えた。

　世代交代の難しさは、実際のプレーよりもこうした面で現れるのだろう。これがW杯予選の緊迫した試合でなくてよかったと思うしかない。成長する時間はまだまだ残されている。