日本代表、2014年ブラジルへBACK NUMBER

日韓戦の死闘の果てに見えたもの。
日本代表が露呈した“別の顔”とは? 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2011/01/26 12:00

日韓戦の死闘の果てに見えたもの。日本代表が露呈した“別の顔”とは?<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

決勝戦でも課題となるフィジカルとロングボール対策。

 決勝はオーストラリアと戦うことになった。

 オーストラリアは後半に入って運動量が落ちることが多いものの、この日の準決勝ではウズベキスタン相手に、後半に4点を叩き込んで6-0で快勝している。

 フィジカルで勝るオーストラリアに日本がロングボールで押し込まれ、後半も勢いを持続する相手に受け身になれば、韓国戦の後半と同様、劣勢に立たされてしまうのは明らかだ。

「私が(この大会で)求めていたのは経験だが、ここまで来たのだから決勝でも勝ちたい」

 今大会、指揮官の采配がまずまず当たっているとはいえ、流れを変えるための何らかのオプションが必要になってくる。交代カードとしては、スイッチを入れる役割としてグループリーグで途中起用したサイドアタッカーの藤本淳吾や、裏に抜けるスピードのある李忠成という選択肢もあるだろう。さらには、本田圭をトップに置いて柏木陽介や細貝などタイプの違う中盤を置いてリズムを変えるプランも考えられる。

 流れを変え、必ず訪れるはずの受け身になる時間帯からいかに脱却するか――。

 日本が2大会ぶりにアジアで頂点に立つためのキーワードとなる。

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