#678

記事を
ブックマークする

挫折と復活の野球人生。田中幸雄、2000本達成へ。

2009/03/08

 日本ハムの田中幸雄が、2000本安打達成を目前に控えている(本稿執筆時点であと6本)。同期の清原和博(オリックス)が3年前に達成したことを考えると、ずいぶんと遅く見えるが、怪我を乗り越えた末の偉業であることは間違いない。

 初めて田中を見たのは、'84年夏の甲子園宮崎県予選だった。後に南海に1位指名された都城高の左腕投手、田口竜二を見に行ったのだが、遊撃を守っていた2年生に目が留まった。スカウトたちに聞けば、「強肩でパワーがあり来年のドラフト候補」という。言葉通り田中は、翌年のドラフトで日ハムから3位で指名された。清原を1位で獲った根本陸夫(当時西武管理部長)が、「あいつは秘密兵器だった」と悔やんでいたのを思い出す。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
キャンペーン終了まで時間
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Hideki Sugiyama

0

0

0

前記事 次記事