トップの首をスゲ替えても澱の溜まった経営体質と風景は変わらない。フロントも幹部レスラーもアントニオ猪木の顔色を窺い過ぎる。新日本のリングは方向性が定まらぬ乱入劇の繰り返しでファンの足が遠のいてしまった。いま創業33年の伝統ある団体に求められているのは、信用と信頼だろうと思う。
「燃える闘魂」の意向で経営を託された草間政一社長が解任されたのは5月26日の株主総会だった。理由は一連のドーム興行の不振。昨年の藤波辰爾に続くトップの交代劇。新社長に就任したのはロサンゼルス道場の責任者で猪木の娘婿、サイモン・ケリー猪木氏(31)である。もう、失望以外に言葉も出ない。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています