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遅れてきた逸材、成瀬善久の反骨心。

2009/03/08

 2年前に日本一となり、「最強」と言われたロッテ投手陣。しかし今季は、前半戦で9勝をあげた小林宏之以外は本来の力を発揮できていない。そんななか、バッテリー担当の袴田英利コーチが「あいつが出てこなかったらと思うとゾッとする」と評したのが、4年目の成瀬善久である。

 清水直行、渡辺俊介、小野晋吾、久保康友に小林宏と、ローテーション投手が右腕ばかりだったロッテにとって、待望の先発左腕。今シーズンは、オフの間に走り込んだ成果が出た。里崎智也の強気の内角攻めが、成瀬の投球パターンにマッチしたこともあって、開幕からあれよあれよと勝利を重ねる。前半戦終了時点で8勝1敗、防御率部門では、パ・リーグ1位となる1・65の成績をあげたのだ。

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photograph by Naoya Sanuki

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