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バトンの天才・稲垣正司、目指すは世界大会10連覇。

2009/03/08

 発祥の国はアメリカ。だが今や日本の“お家芸”として世界から賞賛と喝采を浴びるスポーツ、それがバトントワリングだ。

 何しろ実績が凄い。'92年のフランス・パリでの世界選手権大会以来、日本は国別総合成績で12連覇という快挙を成し遂げている。

 ゆめゆめ「たかがバトン」などと思うことなかれ。選手たちは、銀色のバトンを生き物のように操りながら、宙返りやハイジャンプなど体操選手顔負けの演技を見せる。繊細かつアクロバティック――。バトントワリングでは、異なる2つの世界が融合するのだ。

 常勝・日本チームのエースであり、圧倒的な技術の高さから「バトンの申し子」と呼ばれるのがバトントワラーの稲垣

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photograph by Gunji Maeda / Japan Sport Baton Association

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