開幕から連続3戦、雨に見舞われた全日本選手権フォーミュラ・ニッポンだが、第4戦は降雨の予報の中、今年初めてドライコンディションで決勝レースが行われた。しかしその結果は、これまでの3戦と大差はなかった。優勝したのは結局外国選手であるブノワ・トレルイエで、日本選手は彼に歯が立たなかったのだ。
確かにトレルイエが所属するインパルは、開幕前からトヨタエンジン開発チームとしてテスト走行を重ね、ライバルチームより新しいマシンのセッティングを先行して進めて開幕当初から優位に立っていた。実際、第4戦で2位に入賞した松田次生、3位に続いた本山哲もインパル所属の選手である。とはいえ、今回トレルイエが予選、決勝で見せた速さはこの2人を圧倒していた。表彰台に上がった本山が憮然とした表情を見せていた理由はこのあたりにあっただろう。
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