「自分自身の中で、昨年と変わったことなんて何ひとつない。強いていえば、街を歩いていて見知らぬ人から『ボビー・ジェンクスだ』って言われるようになったことかな」と、身長191cm、126kg、ホワイトソックスの巨漢クローザーは不似合いな小さな声で言う。
昨年7月6日にメジャーデビュー、前任のダスティン・ハーマンソンの故障でチャンスをつかみ、9月には新クローザーとして大活躍、ワールドシリーズでは “胴上げ投手”にもなった。'04年オフには、エンゼルスのマイナーチームから解雇されていただけに、昨年はまさにシンデレラボーイと呼ぶにふさわしいシーズンとなった。
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photograph by Yukihito Taguchi