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「有は大事なポイントを熟知していた」森本稀哲が語るダルビッシュ有の背中と責任感…6連敗を止めた2007年“スミイチ”完封とは?【インタビュー】

2024/09/07
126球を投げ切った試合後に「全然疲れてないんですよね」の弁。この年12完投を記録、沢村賞に
 (初出:Number1014号森本稀哲 「最悪の雰囲気を救った“スミイチ”完封」)

 電光石火の先制攻撃だった。

 1回裏、先頭の森本稀哲が三塁打を放ち、稲葉篤紀の内野ゴロの間に生還する。

 ホームを踏む森本は、決意していた。

「よーし、今日はこれを守り抜くぞ!」

 開始直後に守りのスイッチを入れたのも無理もない。前年日本一のファイターズは開幕から打撃不振に陥り、この試合まで6連敗中。順位も最下位に低迷していた。そのチーム状況で相対するのが、首位マリーンズのエース清水直行だったからだ。

「打てないことは、ぼくらがいちばんわかっていました。でも有なら、1点で勝てるかもしれない。逆に彼で負けたらショックが尾を引いて、連敗がいつまで続くかわからない。今日負けたらシーズン終わり、それくらいの危機感がありました」

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photograph by KYODO

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