パ・リーグの台風の目となっている日本ハムを、1番打者として牽引しているのが森本稀哲だ。
中学3年の時、走り幅跳びで6m53を記録し、50mは5秒9で走る。身体能力の高さで早くから注目されていたが、プロ8年目の今年までなかなか一軍に定着できずにいた。
そんな森本に、変化の兆しが見えたのは、新庄剛志が日本球界に復帰した2年前である。もともと森本の名がファンに知られたのは、新庄のかぶり物パフォーマンスに必ず参加していたからだ。しかし、教わったのはファンサービスだけではない。「バックホームの時はベースの右スミを目がけて投げろ」、「フライの距離を測るには帽子のつばを通して見える景色を目安にしろ」といった外野守備のプロフェッショナルの心得を細かく伝授されたのである。
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photograph by Hideki Sugiyama