#1017

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先駆者・伊藤みどりもエール。トゥクタミシェワが拓いた新領域。

ロシア杯フリーでは演技冒頭に3A-2Tの連続ジャンプ成功。続く3Aでミスするもほぼ完璧な演技を見せた

 23歳のエリザベータ・トゥクタミシェワが、トリプルアクセルを武器にロシア杯で優勝した。これは「4回転時代到来」と言われた女子の潮目が変わる大勝利だった。

 トゥクタミシェワは、ジュニア時代から身体能力の高さが注目されてきた選手。'15年世界選手権でトリプルアクセルを跳んで世界女王に輝き、多くの女子が若くして引退するなか、23歳で大技を跳び続けている。しかもその跳び方は独創的で、左足を軽く踏み込み、肩の力を抜いて両手をだらんと垂らしながら、タイミングだけで踏み切る。習得から5年。自分流のコツをつかみ自然に跳ぶ様は、ベテラン歌手がヒットナンバーを歌うような貫禄さえある。

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photograph by AFLO

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