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「嫌われ者」がリーガで躍進! ヘタフェに漂う部活の香り。

2020/03/18
昨季ヘタフェを大躍進させ、国内外の20クラブからオファーが届いたというボルダラス監督。柴崎岳も指導した。

 スペイン人のサッカー観に変化が見えつつある。ポゼッションが大きな意味を持っていたこの国の人々にとって、昨季のリバプールのCL優勝は大いなる刺激となった。それまで善とされることが多かった、可能な限り長い時間ボールを保持し、相手を崩していくサッカーとは異なるスタイルをも受け入れられるようになったのだ。

 今季躍進を続けるヘタフェは、そんな“もうひとつのサッカー”の象徴でもある。

 かつてヘタフェはリーガの嫌われ者だった。華麗なパスワークは皆無、フィジカル重視でとにかくファウルが多い。ポゼッションを否定し、できるだけ早く相手陣地へとボールを前へ送り込む。エースFWのマタは「チームのルールとして、ゲームを落ち着かせてはダメというものがある。ボールは常に動いていなければならない」と、ボール保持によるリズムの低下を正面から否定する。今季もヘタフェのポゼッションはリーグ最低の41%で、ファウル数も他を圧倒する496回だ。

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photograph by Getty Images

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