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ブレイクした山沢拓也とレジェンドの共通点。 ~日本ラグビーにやってきたカーターと、 ケガから復活した才能~

2018/10/13
昨季は15試合中先発は4試合にとどまるも、今季は開幕から4戦連続先発。4節時点で41得点は得点ランク2位。

「特別なことは何もしないね」

 あきれたようなつぶやきが聞こえた。

 9月14日。神戸製鋼に加入した世界の英雄ダン・カーターの日本デビュー戦。秩父宮ラグビー場には1万7576人がつめかけた。

 この夜のカーターは1T2G4PGの21得点。トリッキーなパスを投げるわけでもロングキックを蹴るわけでもないが、常に大きく首を動かして目を配り、周りの選手と話す。ピッチのすべては背番号10が掌握していた。

「すべてのプレーヤーの手本ですね」

 敗れたサントリーの沢木敬介監督は脱帽した。しかしスーパースターは自らを誇らない。

「チームメートが頑張ってくれたから、僕はやりやすかったよ」

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photograph by Nobuhiko Otomo

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